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海野和男のデジタル昆虫記

今年導入したカメラ(OLYMPUS E-5)

今年導入したカメラ(OLYMPUS E-5)
2010年12月30日

 今日は今年導入したカメラの最終回。最後に入手したオリンパスE-5だ。
 秋遅くになって発売されたE-5には、アートフィルターにドラマチックトーンというのがあり、それはまってしまった。このフィルターは面白かった。何でもない景色が、このモードで撮ると、ドラマチックな光景に写ってしまう。今のところE-5のみに搭載されているフィルターだ。E-5を入手した時期には昆虫がもう少なくなっていたこともあり、ほぼ全てがドラマチックトーンでの撮影だった。アートフィルターは邪道と思っていたけれど、その表現が気にいれば、それだけで撮って作品にするというのもありかなと思った。
 はじめてこのカメラのスペックを知った時は、実はがっかりした。なぜかと言えばフラッグシップなのにPENシリーズと画素数が同じであり、ボディーはE−3からさほど進歩していないように思ったからだ。
 ところが実際に使ってみると、ISO800まではノイズも気にならないこと、液晶モニターがとても見やすくなったこと、AFやMFでのレンズの動きが良くなったことなど、E-3から確実に進化していることがわかった。フラッグシップ機はゆっくりと進化してよいのかもしれない。画像処理は新エンジンで解像感はE-3からずいぶんと進化している。
 タフなカメラである。水に濡れても大丈夫というボディーとレンズの組み合わせは、恐らく一眼レフではピカイチだろう。またオリンパスがいち早く解決したゴミのつかない撮影は、屋外で頻繁にレンズ交換をする向きには今でも最も安心ができる。
 不思議なことに、画素数が同じPENシリーズと撮り比べると、圧倒的に画質がよい。これは、フォーサーズ用のレンズが素晴らしいからであろう。オリンパスのレンズはもともと大変高性能だ。それに新しい画像処理技術が導入されたのだから、それは当然かもしれない。
 E-1時代からのレンズ資産を有効に使うにはE−5は不可欠なカメラであろう。 これでボディーがE620並に小さかったら、言うことはないのだが、
 E-5と相性の良いレンズは12-60mm、50mmマクロ+EC14、8mm魚眼+EC14、トンボを撮るなら50-200。予算が合えば7-14、14-35などの高級レンズだ。いつの間にかラインアップから消えてしまった100mmクラスのマクロレンズ(当然インナーフォーカスで、ニコンの85mmマイクロぐらいの小ささが良いのだが)欲しいと思うのはぼくだけではないだろう。

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