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海野和男のデジタル昆虫記

ハチを追う(スガレ追い)

ハチを追う(スガレ追い)
2010年09月01日


 エサ場にやってきたクロスズメバチはイカを食いちぎって団子状にして巣に持ち帰る。そのハチを追いかけて、巣のありかを探るのである。
 ハチはとても小さいから、そのままではとても目で追うことはできない。そこでハチに目印(とんぼと呼ばれる)になるものをつける。この目印には昔は真綿が使われたらしいが、今は手軽なティッシュやビニール片などをつける。ここではリンゴの産地と言うこともあり、リンゴを包む白いネットを細く切ったものが使われていた。
 ハチがイカの肉団子を作っている間に、こちらで用意した目印をつけた餌と取り替えるのだ。この餌はイカなどに特別な液をつけてある。目印をつけた餌を持って飛ぶのはハチにとってもたいへんだが、おいしい餌だと、途中で離すことはないらしい。液はレバーを入れたりと、それぞれ皆さんが工夫しておられる。
 ハチが目印をつけた餌を持って巣に戻るところを追うのである。これは一人では難しい。まず餌をつける人がいる。ハチを追って見失った場所に次回はもう一人いて、ハチがそこまで来たらそこから追う。そんなことを繰り返しながら巣を探すのだ。一日やってうまくいかないこともあるそうだし、うまくいくときはあっという間に巣が見つかる。
 

 
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