日高敏隆先生の名著に「チョウはなぜ飛ぶか」がある。ずいぶん昔に出版された本だが、未だに読み継がれている。この本の中でモンキアゲハの蝶道を調べる話がある。1962年5月20日に宮川澄昭さんと平野千里さんと共に房総の東浪見で行われた観察の話しだ。
実はぼくはその直前に宮川さんのお宅で日高さんと平野さんに出会った。まさにその観察を行うための相談に日高さんと平野さんが宮川さんの家を訪ねたのだった。その時ぼくは中3かなと思うが、ギフチョウの幼虫を自慢げに見せて、あまり相手にされなかった記憶がある。
今度、「チョウはなぜ飛ぶかのビジュアル版の写真を手がけることになり、昨日、東浪見に行ってみた。宮川さんに一度連れて行ってもらった記憶しかない。本を頼りに場所を探した。本に書かれた地図とはほんの少しだけ離れた場所で蝶道に出会った。
そこに立っていると10分に一度ぐらいモンキアゲハが現れる。それ以外の場所では昨日はまったくモンキアゲハを見なかったから、よほどそこの環境がよいのだろう。本に書かれたとおり、日の当たる林縁にそって飛んできて、日陰があるとそこを避けるのだった。こうした写真を撮るのはなかなか難しく、パスト連写のあるCasioFH100を使った。
BSフジ「なるほど!ザ・ニッポン」に出演。放映は5月28日金曜夜7時半〜8時
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