本格的にデジタルカメラで写真を撮るようになって10年以上がたった。小諸日記をはじめたのが2009年2月だから、小諸日記とぼくのデジカメ使用歴はほぼ同じと言うことになる。
ぼくをデジタルカメラの世界に導いてくれた初めてのカメラはオリンパスのオリンパス1400XLという140万画素のカメラだった。1998年11月のことである。その時写したのがこのツマベニチョウの写真だ。小諸日記で一度紹介しているけれど、再び載せてみる。
32mbのメモリーカードが1万円ぐらいした時代だ。カメラ自体も今の一眼レフの中級機ぐらいの値段がした。メモリーの値段は1/1000ぐらいに下がった。カメラの値段はそれほど下がらないけれど、画素数は10倍ぐらいにはなった。
当時は何でデジタルで写真を撮るの?などとよく聞かれた。でも使ってみて、これはすごいと思ったのだから仕方がない。一番ありがたかったのは時間や日付が残ること。そして、一瞬を撮らねばならない昆虫写真では、すぐに確認できることもとてもよかった。
もっとも電池は30枚も撮るとなくなったし、連写なんてとんでもないという機種だった。ずっとフイルムで写真を撮っていたわけで、それよりも画質や使い勝手でずいぶんと劣っていたデジタルカメラだった。
それでも一度使ったら、手放すことができなくなった。写真を撮るのはカメラマンであるから、デジタルでもフイルムでも関係がないと思った。カメラマンは現場にいることだけが重要だ。そしてデジタルカメラならば、撮ったその場からレポートすることができる。これは今では当たり前だが、当時はとても新鮮だった。そこで小諸日記をはじめることにした。小諸にいては現像に時間がかかるから、撮ったその日に更新というのはデジタルカメラあってのことだった。
小諸日記は10周年。過去の日記は5年前1月 10年前1月
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