40年近く前、初めて西表を訪れたときに、カラスアゲハの雰囲気がずいぶんちがうのに驚いた。
日本のカラスアゲハの分類は全てをPapilio bianorの亜種とする説。一方、DNA解析などにより細分化して、本土のカラスアゲハをPapilio dehaaniiとし、沖縄のものをオキナワカラスアゲハ、Papilio okinawaensisとし、八重山産をヤエヤマカラスアゲハ、Papilio bianorとする説などがある。ヤエヤマカラスアゲハをPapilio junia(以前は種 bianorの八重山亜種名であった)と呼ぶ人もいるようだ。
以前よりカラスアゲハの学名として使われていた bianorがヤエヤマカラスアゲハにあてられたならば、本土産のカラスアゲハはデハニィーカラスアゲハとでも呼ばないといけないのかな?学名って難しいなと思った。いずれにせよ、カラスアゲハの仲間であることには違いがないわけで、どこまでを種とするかは人が決めていることでしかないのかもしれない。ただ、どの地域のカラスアゲハと、どの地域のカラスアゲハが類縁的により近いかというのは意味がある。
写真は上がオス、下がメス。D700 70−300
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