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海野和男のデジタル昆虫記

水車のある通り

水車のある通り
2009年07月06日

 アビニョンのタンチュリエ通りは染色が盛んだった。タンチュリエとは染め物屋という意味だそうだ。写真はファーブルが一時期住んでいた家の近くの水車。ファーブルはアカネから染料のアリザリンを抽出することに没頭した時期があるが、これはタンチュリエ通りに住んだ経験が影響しているのだろう。
  29歳の時コルシカ島からアビニョンに戻ったファーブルは母校のアビニョンの師範学校の物理学の教師になった。モキャン・タンドンにあって以来、大学で博物学を教えたいと思っていたファーブルは1854年、30歳でトゥールーズ大学の博物学の学士号を取った。
 そのころファーブルはレオン・デュフールが書いたタマムシツチスガリというハチが幼虫の餌にタマムシを集め防腐剤のようなものを注入して腐らないようにするというの論文を読み、興味を持ち自分で観察をすることにした。その結果防腐剤を注入するから腐らないのではなく、ハチがタマムシの神経節に正確に針を刺し、運動中枢を麻痺させるということを発見した。レオン・デュフールもこのファーブルの研究をほめたので、ファーブルはこの後昆虫一筋に観察や研究を続けることになった。

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