ちまたの昆虫写真家の間ではやっているレンズに魚露目と言うのがある。魚露目は高性能なドアスコープの名称で、この像をコリメート方式で拡大することで魚眼レンズのような写真が撮れる。魚眼レンズよりさらに焦点距離が短いので、被写界深度が深いレンズだ。魚眼レンズよりさらに寄れるし、レンズが小さいので、小さな花や昆虫をアップにするのによいレンズだ。ただし、画質的にはそれほどは期待しない方がよい。けれど魚眼レンズでは影になってとれないような小さな被写体が撮れるというのがメリットだ。
コンパクトデジカメと相性の良い機種もあるようだが、一眼レフで使った場合に拡大するためにはマスターレンズが必要で、それに何を使うかで周辺が蹴られたり、解像度も極端に変わる。高性能のマクロレンズが拡大によいのかと思えばそうではないようだ。
ニコンなら18-55mmなどのセットレンズに1.5倍のテレコンで性能が良いとも言われる。オリンパスの場合は25mmのパンケーキレンズに2倍テレコンというのがかなりよい。通常はストロボを使う人が多いと思うが、今回はE-30と25mmのパンケーキレンズに2倍テレコンを使い、ストロボなしで撮影。マスターレンズの絞りはF16にした。このくらい絞らないと画質は周辺がかなり悪くなる。
ハイビジョン特集「海野和男 幻の巨大スズメガの謎に迫る〜マダガスカル島」
NHK BS hi 2月16日(月)20:00〜(再放送は2月24日(火)14:00〜)
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