銀座ニコンサロンで開催中の写真展、「蝶の道」は連日沢山の方に見ていただいております。
銀座ニコンサロンでの写真展は、ぼくにとって初めてで、また憧れの写真展会場でもありました。感想や励ましの言葉も多く頂き充実した日々を送っています。
5日に完成した写真集は当初2000部の予定でしたが、初版は1000部のみでした。部数が少ないので一般の書店に出回るかどうかは微妙かなと思います。写真展会場では、会場特別価格でサイン本を販売しておりますので、お買い上げ頂けると大変うれしいです。
写真展は東京は20日まで。1月9日(東京）、2月5日(大阪）は午後7時より写真展会場でフォトセミナー(入場無料）も開催します。
以下は写真展の挨拶に書いた文章です
バスが未舗装の道にさしかかると、水を飲みに路上におりていた蝶たちが一斉に飛び上がった。10歳の頃長野県で見た光景だ。
風景の中に蝶がいて、おぼろげな背景の中で、蝶だけがやけに鮮明に脳裏に焼き付いた。蝶は水たまりから水を飲む習性がある。土から溶け出したミネラル分を摂取するためだという。不思議なことに集るのは全てオスだ。
2006年、ペルー・アマゾンの、無数の蝶が飛び交う路上を歩いていた。少年時代の蝶との出会いが鮮明によみがえってきた。写真を撮ることさえ忘れ、憑かれたように、ただただ歩き続けた。
2007年、2008年と、マレーシア、マダガスカル、フランス、そして日本各地に蝶を追った。
本展を開催するにあたり、写真をセレクトしていくと、未だ歩き続ける自分がいるのみだった。ぼくにとっての「蝶に道」はまだまだ続いているが、最新作をメインに、1980年ごろからの古い写真も何点か展示してある
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