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海野和男のデジタル昆虫記

ヘビに似る(連載擬態28)

ヘビに似る(連載擬態28)
2008年10月07日

 ヘビは小鳥の天敵であるから、ヘビに似ることは大いに生存に役立つと思う。ヘビに似る擬態は目玉模様とベーツ型擬態を合わせたようなものだ。チョウやガの幼虫によく見られる擬態だが、それはチョウやガの幼虫が円筒形で細長く、目玉模様さえつければ、それである程度はヘビに似ることができるからだ。これらの幼虫の多くは危険が迫ると胸部をふくらませる習性がある。それによって目玉模様がよく目立つようになっているものもいる。ほかにはヨナグニサンなどの大型のガの翅の先端にヘビの頭部の模様が現れるものがいる。ガは昼間には葉普通活動しないが、何かに驚くと飛び立つことがある。けれど胴体の太いガは、飛ぶための筋肉を温める必要があり、翅をふるわす。このときにヘビの模様が動く。これはある程度の効果を持つに違いない。写真はツマベニチョウの幼虫(日本)


「昆虫たちの擬態」  昆虫擬態の観察日記  花になったカマキリ

◎10月12日までマダガスカル取材中のため、今月は特集昆虫の擬態を連載形式でおおくりします。マダガスカルからの更新は恐らく不可能と思われますがチャレンジはしてみますのでお楽しみに。マダガスカル昆虫記は10月以降に特集したいと思います。

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