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海野和男のデジタル昆虫記

攻撃擬態(連載擬態21)

攻撃擬態(連載擬態21)
2008年09月30日

 花に似る昆虫のなかでハナカマキリは特筆すべき昆虫だ。緑の葉の上にとまっていても、カマキリが好むハチやチョウが向こうから飛んでくるのだ。観察しているとハチやチョウは何の躊躇もなくハナカマキリの正面から蜜を吸いにカマキリに着地しようとするのだ。
 人の眼で見ても花によく似ているが、ハチやチョウが見ることができる近紫外線で見ると、ハナカマキリは花の蜜マークが紫外線を吸収している部分と同じように見えるのだ。目玉がトガリ、両目の間にある突起を含めて3本の角があるように見えるが、これがまた花の雄しべとよく似ている。ハナカマキリのように、何かに似てそれで獲物をおびき寄せる擬態を攻撃擬態と呼んでいる。


「昆虫たちの擬態」  昆虫擬態の観察日記  花になったカマキリ

◎10月12日までマダガスカル取材中のため、今月は特集昆虫の擬態を連載形式でおおくりします。マダガスカルからの更新は恐らく不可能と思われますがチャレンジはしてみますのでお楽しみに。マダガスカル昆虫記は10月以降に特集したいと思います。

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