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海野和男のデジタル昆虫記

オラン・アスリの村

オラン・アスリの村
2008年08月19日


 今朝。東京に戻り、そのまま10時からニッコールフォトコンテストの審査。いささかハードスケジュールである。この審査は数日続くので、マレーシアの写真を引き続きアップすることにした。
 オランアスリと呼ばれる人たちはジャングルの民だ。元々は狩猟採取の民族で、ジャングルの中を転々として暮らしていた。
 定住化政策で、村に定住するようになってもう久しい。それでもやはり彼らにとって、農業はあまり好きではないらしく、ジャングルの産物を採取し、それを売ったりしている人も多い。昆虫もジャングルの産物の一つだ。売られているマレーシアの昆虫のほとんどはオランアスリによって捕まえられたものだ。けれど最近は昆虫も高くは売れないし、生活水準も上がってきたから、昔と比べたら虫を捕る人も減っている。
 今回訪ねた村の一つは大変豊かな村だった。その村では果樹栽培がメインのようだ。子供も大人もロングビーンやドリアンを収穫していた。この村は、ほかの村と比べ、家がこぎれいでしかも立派だ。竹をメインにした家だが、とても気持ちが良さそうだ。雨の中、テラスで雨宿りさせてもらったのだが、こんな家ならぼくも住みたいと思う。
 子どもたちも明るく、やはり豊かになると人はいい顔になるのかなと思った。ジャングルの民を定住させるなどとはと、思っていたこともあったが、やはり農業をして安定した収入を得るのは一つの方法である。

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