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海野和男のデジタル昆虫記

サメハダチョッキリ

サメハダチョッキリ
2008年07月12日


 今日はニッコールクラブ札幌ゼミ。ニッコールクラブ札幌支部長の橋本さんもSSPの創立会員である。
 さて、一昨日、北見から丸瀬布への途中、ヤマナラシに作られた揺藍を見た。恐らくサメハダチョッキリの揺藍だ。サメハダチョッキリはヤマナラシやポプラの葉を巻く美しいチョッキリで、ドロハマキチョッキリに近い仲間。
 実はドロノキもポプラに近い仲間だ。けれどドロハマキチョッキリは主にイタドリの葉を巻き、ドロノキの葉を巻いているのは見たことがない。ドロハマキチョッキリの名前は、もしかしたら何かの勘違いでつけられた名なのかなと前から思っている。
 サメハダチョッキリにはじめてあったのは確か1971年のことと思う。ゾウムシの研究者でもあった歯科医の宮川さんを、ぼくの車に乗せて、福島に探しに行った。確かサメハダチョッキリの生態は、当時はよくわかっておらず、黒沢良彦さんのポプラで発見の古い報文を見て出かけた。
 結局福島では見つからず、帰りに、ポプラの並木があることを知っていた那須に寄った。そこで国道沿いのポプラ並木で、おびただしい数のサメハダチョッキリに出会った。それが最初で最後だった。
 丸瀬布昆虫生態館の喜田さんに聞いてみた。すると最近見つけた多い場所があるという、雨の中、山奥のヤマナラシの伐採地跡に連れて行ってくださった。揺藍はたくさんあるが大雨。あきらめることにした。
 昨日は札幌まで戻らねばならなかった。けれど帰路、雨が小降りになったので、舗装道路沿いのヤマナラシを探しながら行くと、一カ所たくさん揺藍が付いている場所があり、なんとか1匹見つけることができた。

 

 

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