今回の目的は日本特産種であるウラナミジャノメを見ることだった。なんとか見ることができたがウラナミジャノメを見たのは子供の時以来だと思う。写真ははじめて。どこでも急激に姿を消しつつあるチョウだ。
目立たない地味なチョウなので、注目度も低く、保護の対象になりにくい。よく似たチョウに ヒメウラナミジャノメがいる。ヒメウラナミジャノメは極めて普通に見られるチョウだ。
後翅の眼状紋がウラナミジャノメは3つ、ヒメウラナミジャノメは5つある。一般にはこれが区別点だ。飛び方はちょっと違うように思った。ヒメウラナミジャノメは飛び跳ねるようにリズミカルに飛ぶが、ウラナミジャノメのほうが少し弱々しい飛び方をする。
誰にも聞かずに磐田市、浜松市などあちこち探したが、初日は見つからず。環境そのものも把握していなかったので、藪の深いところを探したり、堤防の草地を探したりした。最後に10年ほど前に採集者で賑わった場所へ行ってみた。大きな運動公園が広がっていた。そこで今まで探していたのと異なる環境に出会い、ピンと来た。林にはいるとそこにほんのわずかだがウラナミジャノメがいた。よく見れば似たような環境は他にもありそうだ。けれどぼくが出会った場所は風前の灯火だ。
2枚のうち上はオス、下はメス。メスはずいぶん大きかった。このメスに眼状紋が4つあるがこれは普通のことなのだろうか。
今年からは、じっくり腰を据えた撮影ではないけれど、趣味的な自由な撮影時間を少しとりたい。ベニモンカラスシジミ、タイワンツバメシジミ、ゴイシツバメシジミなどまだ見たことがないチョウや、しばらく見ていないゴマシジミ、オオゴマシジミ、シルビアシジミ、チャマダラセセリなどのいる環境を見てみたいなと思う。
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