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海野和男のデジタル昆虫記

再びハナカマキリの捕食

再びハナカマキリの捕食
2008年03月18日

 マレーシアから日本に戻ってきた。久しぶりの一人旅で結構気ままに写真が撮れた。けれど、やはり一人で車の運転から、写真の整理までこなすのは今回はちょっと大変だった。EX-F1は連写すると一回で60枚も撮れてしまうので毎日2時間あまりその整理に時間を費やすことになった。便利になると時間がなくなる。これはパソコン時代の一つの問題点だと思った。高機能の機材を使えば、写すのは簡単でも、選び出したりする作業に時間がかかる。また海外でも仕事のメールが入るから、そのためにネットに接続せねばならない。今回は慣れているマレーシアだから、何とかなったが、今月末からのインドネシアではそうも行かないだろう。
 ハナカマキリの捕食シーンをたくさん狙ったけれど、うまく写せたものはぼくのミスで小さなサイズで撮影してしまったものが多い。この写真も残念ながらVGAサイズだ。
 この写真では、シロオビアゲハが口吻をのばしてハナカマキリの正面から接近。あきらかに花と誤認している。この時はハナカマキリはちょっと躊躇して下を向いたが、すぐに鎌をのばした。この間1/20秒だ。(3枚の連続写真はコマ間隔1/60)
 このような写真は従来はまず不可能な写真だったから、EX-F1は生態写真家には必須のアイテムになる可能性がある。ただし高画質でという向きには天気がとても良いというのが条件になる。ハナカマキリの場合は日がかんかんと当たるところにはあまりでないし、そうした条件ではチョウが花と間違えることが少ない。薄曇りのような条件で花と誤認する確率が高いことがわかった。紫外線の反射率などを、ちゃんとはかると新しい事実が発見できるのではと思う。

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