チューリップの球根を植えた。円がユーロに対して弱いためだろうか。例年より1万円ほど多く球根を買ったのに、量が少なかった。今日の夜はニコン写真部のコンテスト審査で東京。そこで今日は写真を撮らずに、まだ植え付けが残っていた球根をすべて植えるつもりだった。
今年は秋植え球根ミックスというのも買ってみた。8年ほど前にオランダに球根の取材に行き、福音館のかがくのともという雑誌で、「球根の旅」というのを作った。そのときに買ってきた球根の中で、今でも花を咲かせるものもある。けれどアネモネやラナンキュラスは何年かで消えてしまった。気候や土壌が合わなかったのだろう。今度買った秋植え球根ミックスにはそのラナンキュラスとアネモネも入っていた。さて植えようと思ったけれど、あまりにも乾燥しすぎているように思った。そこで説明書を読んでみたら、植える前に2週間ほどかけてゆっくりと水を吸わせるとよいと書いてあった。オランダではアネモネやラナンキュラスはピートモスのなかで保管されていた。輸入の時にそれではかさばるから、球根単体で輸出されるのだろう。
日本のそれらの球根の供給地はほとんどオランダだ。チューリップ栽培で1637年のチューリップバブルまであったオランダはバブルならぬバルブ(球根)の栽培先進国の座を370年以上続けている。それで結局今日はアネモネとラナンキュラスは植えることができなかった。水苔の中に入れたが大丈夫だろうか。
写真の小さいのがアネモネ。タコの脚みたいなのがラナンキュラス。ラナンキュラスはラテン語のrana、カエルが語源だそうだ。アネモネはイチゲの仲間。ともにキンポウゲ科だ。E-3のストロボをマニュアルで最小光量にしてコメットの大型ストロボで撮影。内蔵ストロボのマニュアル設定はオリンパスとニコンでは可能で、大型ストロボを発光するための信号としてスタジオで使えるカメラである。ただオリンパスは1/16までしかないから多少内蔵ストロボの影響を受ける。ニコンは1/128まであるので、ほぼトリガーとしてのみ使える。ただ1/16までのオリンパスで意図せずにキャッチライト効果が出たりすることもある。今日の写真はそんなべレルの写真ではないが、内蔵ストロボがマニュアルで使えるというのはカメラを使いこなす上でとても重要なことだと思う。
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