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海野和男のデジタル昆虫記

シグマSD14

シグマSD14
2007年06月10日


 昨日のSSP技術研修会のテーマはシグマの一眼レフSD14
 何人かの会員がSD14の試用感を話した。ぼくもその一人。SD14はフォビオンセンサーを使った唯一の一眼レフだ。普通の撮像素子と違って、1ピクセルで3原色全てを取り込む方式だ。有効画素数は約1406万画素 (2652×1768×3層)というのがスペック。ただしセンサーの大きさは2652×1768であるので、500万画素程度ということになる。撮れた絵が500万画素なのか1406万画素なのかに興味があった。そしてそれは他の1000万画素機とどうちがうのかも興味がある。
 上がSD14、下が1000万画素の人気機種で同じシャクヤクの花を撮ったもの。レンズは同じシグマの150mmマクロ。晴れた日の白い花というのはあまり写真向きでないと思うが、SD14では立体感のある絵が撮れた。なかなかよいではないかと思った。
 SD14での写真は付属の現像ソフトで2倍で現像した。だからSD14の方が大きな画像になった。そこでピクセル等倍で中心のおしべの解像感を比較したが、眠い感じで解像度が低く感じられた。そこで同じ1000万画素にリサイズしてみたがやはり、解像度がたりない気がした。思い切って両方の写真を500万画素にリサイズしたところ解像度は両者ほとんど変わらなかった。ということはやはり、SD14は解像度に関する限りはおそらく2652×1768の撮像素子のカメラでしかないのかなと思った。実際のプリントではA3ノビ程度の出力なら、1000万画素機と同等かなと思う。
 フォビオンセンサーはローパスフイルターが不要で、縞模様の服など撮った時のデジカメ特有のモアレがないなど、優れた面も多い。RAW現像が基本のカメラで、現像処理を楽しみたいという向きにはよい。このセンサーを積んだコンパクト機DP1も近く発売されるようだ。200-500 F2.8というとてつもなく大きなレンズも実際に発売されるようで、面白いカメラやレンズを出してくれるシグマの健闘をたたえたい。
 
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