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海野和男のデジタル昆虫記

高校生(昆虫写真家への道2)

高校生(昆虫写真家への道2)
2007年01月13日

 ある日、「日高先生が来るから来ない」と宮川さんに言われて、勇んで出かけた。玄関をあがったところに6畳ほどの応接室があって、そこで待っていると、背の高いちょっと気むずかしそうなな顔をした日高先生と、平野さんが入ってきた。房総へモンキアゲハの調査に行く相談だった。
 当時日高先生は農工大の助教授に赴任されたばかりだった。平野さんも農工大の農芸化学の出身だった。どうも今は、昆虫をやるには化学も勉強した方がよいらしいと思った。それではぼくも農工大を受験しないわけにはいかない。都会の高校だったので、農学部に行くというのはかなり異質に思われた。それでもぼくは農工大の農芸化学に行くと高校2年になった頃には心に決めていた。それ以外の選択肢はなかった。
 高校2年の時、ぼくは都立青山高校の二年生。群馬県の水上から奥に入った武尊の麓に高校の施設があった。林間学校に出かけた6月の末に初めて撮った昆虫の生態写真はウスバシロチョウだ。黒化型の個体だった。カメラはペンタックスSP50mm1.4にケンコーの2倍テレコンだ。その写真が見つからない。同じ日に撮ったスナップが今日の写真だ。1964年6月25日撮影。
ペンタックスSP、50mm1.4.

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