隣町の東御市では今年からオオルリシジミを天然記念物に指定した。今日は保護地の一つであるシチズン北御牧工場の敷地内で親子観察会が開かれ、100人以上の人たちが集まった。どこでしったのか東京や神奈川からも見えている方もいる。
オオルリシジミはかって北御牧に広く分布していたのだが、農業のやり方が変わって、草刈りの時期がずれたり、機械で刈るようになり減っていった。98年が最後のオオルリシジミが見られた年だという。最後の数年はオオルリシジミを採りに全国から人が来たという。その採集圧が絶滅に拍車をかけたらしい。
北御牧のオオルリシジミを累代飼育しておられた方がいて、それを元に復元をはかったのである。さなぎを,まくことからはじめ、クララの保護をかなり徹底して行った結果、今では自然発生が続くようになった場所も多いという。環境さえ整えばオオルリシジミは北御牧のどこででも見られるようになるかもしれない。
小さなチョウだから、子どもたちの観察にむいているのかなと思ったが、子どもたちの目の前で交尾したり卵を産んだりしていたから、この観察会は大成功だったと思う。オオルリシジミを通して環境と生き物の関わりが理解できそうである。
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