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海野和男のデジタル昆虫記

今年もお世話になりました

今年もお世話になりました
2005年12月31日


 2005年も今日で最後になりました。本年も小諸日記を見ていただきありがとうございました。また様々な励ましのメールを頂き、これもうれしいことです。
 1999年2月からはじめた小諸日記もあと2ヶ月で満7年を迎えることになります。昨年まで鰻登りで読者が増えていましたが、今年は約700万ページビューで、昨年より20%ばかり増えましたが、伸び率は鈍化したようです。
 今年も毎日更新を行いましたが、電話回線のない場所に行ったりしたときは、前もって作っておいた「デジカメ自然観察のすすめ」をアップしたりしました。その日撮った写真での更新は1999年8月からですから、満6年と少しで中断したことになります。けれど前もって用意したコンテンツが案外好評だったようです。
 昨年までは無理をしても現地から何とか更新してきたのですが、今後は電話回線のない場所に行くときは、無理をしないで、前もって違うコンテンツを用意しようと思っています。
 2005年を振り返ると、良いことも悪いこともたくさんありましたが、ともかくも忙しい年であったなと思います。前半はスマトラで取材トラブルで撮影できなかったりして落ちこみましたが、その後のあまりの忙しさに落ちこむ暇もなく年の瀬を迎えてしまいました。
 ポプラ社の「むしのくらし写真館」は3年間をかけて24冊をもって完結をしました。そのうち22冊に関わったのですが、面白い本になったかどうかは別として、ゴキブリやカなど、他のの児童書にないものも作れたのは成果でした。
 偕成社からは全6巻で「虫から環境を知る」というシリーズを企画し、出版することができました。ぼくを含め写真家は5人ですが、人間から見る環境と昆虫から見た環境の違いを少し浮き彫りにできたのではないかと自負しております。
 秋には新日本出版社から「葉っぱを巻く虫、落とし文の季節」という科学読み物的な写真絵本を出すことができました。わかりきっていると思っていたオトシブミも新たに再度観察してみると、不思議がいっぱいでした。それを素直に書いた本で、是非見ていただきたいと思っています。
 今年は映像の世界も大きく変わりました。デジタルカメラの話はまた書くとして、家庭用のハイビジョンカメラが普及したのです。ハイビジョンになってから、あまりの高価さに、ここ何年かはあまりビデオには力が入りませんでした。ところがそれが一気に1/50ぐらいの価格で民生機が出たのですから、これにとびつかないわけには行きません。高速度カメラも今までの1/10ぐらいの重さになって(こちらは特殊カメラなので価格はそうは行きませんが)登場。これも使う機会があり、非常に面白かったです。
 講演などに行きますと、動画の持つ力を思い知らされます。子供たちの目の輝きが違うのです。ここ20年、スチールと動画の間で心が揺れ動いていますが、来年もまたそんな年になるのではと思っています。東京電力のHPでビデオ中心にはじめた海野和男の昆虫教室も12月で28回目になりました。このサイトも好評なようで、まだまだ続きます。
 2006年は、小諸日記も新たな展開を考えています。他にもネット社会では勿論、出版や展示といった旧世界でも多くの方に昆虫の面白さを知っていただくための映像の世界を切り開いていくつもりですので、皆様に応援して頂けたらうれしく思います。
 それではこの一年、本当に御世話になりました、2006年も新たな世界で頑張りますので、どうかよろしくご支援の程お願い申し上げます。
 写真は七尾の大根干し。E-500 35マクロ


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