E-500を使いはじめて1ヶ月以上たった。E-1、E-300、E-500と使ってきて、特に違和感なく使っていたが青空の色はE-1がずば抜けて綺麗だと思っていた。けれど本当にそうなのか、同じ被写体を撮影して比べてみた。
まずカメラの色設定をすべて初期値に戻し、EPS測光、絞りはF11で撮り比べてみた。使ったレンズは50-200のズームの70mmあたりの所だ。
E-500を使ったときから露出補正なしだと、ややオーバー傾向だなと思っていた。これはぼくのカメラが発売前のものを使っているからかもしれないし、初心者向きにはやはり明るい画像が好まれるので、そういう設定なのかもしれない。
青の色は露出にも影響されるそれでシャッター速度を見て露出だけは-0.7に補正した。すべてISO200で撮影したが、E-1では露出補正なしでF11で1/500のシャッター速度になった。E-300では露出補正なしで1/400であった。E-500では1/250になってしまう。そこでE-500はマイナス2/3補正して1/400でシャッターが切れるようにした。E-1が一番アンダー気味に撮影されるが、これはやはりプロ向けということを意識した露出設定なのだろう。デジタルでは白飛びが怖いから少しアンダー気味に撮影し、後から少しだけ明るくするのががよいと思っている。
写真は左上がE-1、右上がE-300、左下がE-500のナチュラル、右下がE-500のビビッドだ。今日の青空は一番という青ではなかったが、すべての写真で見た目より青が綺麗に描写された。中でもやはりE-1の青はずば抜けている。すべてのカメラでコントラストや彩度を自在に設定できるが、今回はまったくそこはいじらずにすべてデフォルトだ。
E-500になってナチュラルとビビッドのモードができたが、E-300の色はE-500での両モードの中間のような感じがした。E-500ではぼくは今までビビッドにしていたのだが、青の色の感じはナチュラルの方がよいなと思った。これからはナチュラルで撮影してみようかなと思った。
オリンパスの青はコダックブルーとか、最近はオリンパスブルーなどと呼ばれ、定評のあるものだ。撮り比べた結果やはりE-1の青は群を抜いているように思う。透明感のある深いブルーが印象的だ。どうも画素数が多いカメラが出るとそちらの方がよいように思えて、今ではあまり使わないが、昨年の小諸日記の写真展はE-1がメインでE-300もまぜた。すべてライトジエットというクリエイトの銀塩プリントで全紙<A3ノビの倍ぐらいの大きさ>にしたのだが、500万画素のE-1でも35mmフイルムからのプリントより質がよいぐらいだった。しかしさらに大伸ばしするとなるともっと画素数はほしくなる。NIkonのD200も近々出ることだし、E-1後継機はどんな仕上げになるのだろうか。
◎デジタルフォト12月号はまもなく発売。連載は「秋から冬へ」。ほかに外部ストロボの使い方。
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