今年もオトシブミの揺籃づくりの撮影をすることにしている。昨年もずいぶんと撮ったけれど、もう少しちゃんと観察しながら撮影したいと思ったからだ。そして今日からオトシブミの揺籃づくりがはじまった。
まず、葉を切りはじめるところからずっと連続して観察することにした。葉を切りそうなオトシブミを見つけて、ひたすら待つのである。今日は、葉を巻いたオトシブミはわずか2個体だったが、運良く最初から見ることができた。
まず葉の上を歩いて長さが十分かを確かめる。途中で葉の縁を少し噛んで、クリの葉であることを確かめる。柔らかさも重要な要素のようで、葉を途中で前脚でちょっとはさんだりもした。
気にいると、葉の付け根に移動し、まず横歩きをして、はばを確かめた。それから葉を左側から右側へ切りはじた。前脚を切った後に入れて、葉を完全に切り離す。中央の主脈を越えて、反対側の端まで切る。今度は中央に戻る途中で右前脚を、切り込みの中に入れ、葉が完全に切れるようにした。それから中央の主脈を囓りはじめた。
この辺りの仕草は、余程注意していないと見えてこない。今年は昨年までで疑問に思っていたところを解明したいと思っている。
20D 150マクロ
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