このカメラはデジタルカメラではない。1965年に作られた35mmレンズシャッター一眼レフだからフイルムカメラである。
リコーにはカメラ博物館というのがあって、HPでもカメラ全機種を見られるページがある。
それによれば、「レンズシャッター式の一眼レフはレンズ交換機能に制限があり、使える焦点距離の範囲が狭く、大口径レンズの搭載も難しかった。そのため一眼レフとはいえ人気がなく、ドイツ製を含めて各社各機種ともに短命に終わった。リコー35フレックスCdSは、改良機として準備されたが結局発売はされず、米国S社へのOEM製品として出荷されただけに終わった。」とある。
このカメラはREVUE REFLEX CDSと刻印があるが紛れもなくリコー 35 フレックス CdSである。アクセサリーシューにはRicohの文字がある。数が少なかったようで滅多に見る機会がない。
1960年代から70年代にかけては現在のデジタルカメラ同様に、すごいスピードで新製品ができていたわけだ。1964年に日本初のレンズシャッター式一眼レフは1959年のトプコンPRというカメラのようだが、60年代の半ば頃にはもうすたれはじめていたのだ。カメラ業界は各社ともいかに迅速に安価なカメラを提供しなければならないという、過酷な競争社会にあったわけだ。
E-300 14-45
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