クロスジホソサジヨコバイという体長が5mmほどの小さなヨコバイだ。イタドリの葉の裏にいたが、ヤツデなどいろんな植物でよく見かける。マエムキダマシという別名も最近はある。これはなかなか良い名前だ。このヨコバイ、翅の後端に黒い目玉のような模様があるから、お尻と頭が逆さまに見える。この写真では右側がお尻だ。左にいるのはこの虫の幼虫のようだ。
和名は命名規約がないので勝手に名前を付けても問題はないのだが・・・。クロスジホソサジヨコバイとはホソサジヨコバイの仲間の1種ということで元々付けられた名である。
この虫、昔は暖かな地方の昆虫であったらしい。北隆館の昔の図鑑では分布は屋久島、台湾になっている。現在の九州大学のデータベースでは九州以南になっているから、最近北上したものなのだろうか。それとも別の種類の可能性もある。
◎東京電力のHPで昆虫教室。24回のシリーズです。第9回は「カマキリの瞬間芸」。こちらからどうぞ。
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