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海野和男のデジタル昆虫記

ナガコガネグモの産卵

ナガコガネグモの産卵
2004年10月08日

今朝早く、飼育中のナガコガネグモが産卵した。スタートは4時半過ぎ。
 先日、いくつかの卵のうを切って中を撮影したばかりなので中の構造はよくわかっていた。そのためもあって、産卵の過程は実に興味深いものだった。
 まず、卵のうの上部、卵の蓋のようになっている部分を作る。お尻から勢いよく糸を出し、後ろ脚でなでつけるようにして、形を作っていく。それができると、次は産卵。お腹の上で卵の塊をつくり、それを先の蓋に貼りつけて、更に産卵を続ける。卵の塊がだいぶ大きくなったところで姿勢を変え、卵の塊を糸でくるみはじめる。そして、そのまま全体を一つの袋状に仕上げていき、卵のうが完成する。最後に周りの葉をたぐり寄せて、卵のうを隠すようにしていた。
 卵のうを切って中の卵を見たとき、上部が糸にくるまれていなかったのが不思議だったが、こうして制作過程を見て改めて納得した。意外だったのは産卵のスピードが速かったこと。交尾器のあたりに黄色い丸いものが出たと思ったら、まるで風船が膨らむように一気に大きくなっていった。

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