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海野和男のデジタル昆虫記

雨上がりの庭で

雨上がりの庭で
2004年05月17日

朝は雨が降っていたが、間もなくやんだ。庭に出てみるとツツジに雨滴がいっぱい付いていた。今年はじめてみるコジャノメが飛びまわり、ウドの葉にはヒメシロコブゾウムシがいた。ヒメシロコブゾウムシは庭にあるウドで毎年発生しているが、今年は今日はじめてみた。ほんの数日いなかっただけで、季節はまた一段と進んだ。撮影はE-1 50マクロ+テレコン

 昨日メールをもらった。価格コムという掲示板で、土曜日のぼくのレクチャーのことが取り上げられたので見てくださいというメールだった。そこでのぞいてみたのだが、その中にぼくがどうして50マクロにテレコンをつけて使うことが多いのかという話が出ていたので、ここでその理由を書いておこうと思う。
 50マクロにテレコンをつけると70mmになる。それだけでなく倍率も35mm換算で1.4倍まで上がる、マクロである程度大きく写す場合は50も70も、表現的にはあまり変わらないと思う。
 被写界深度深度に関しては被写体を同じ大きさに写した場居合い70にしたときは絞りを1絞り絞れば50とほとんど変わらない画像になる(自動的に開放の場合はF2.0は2.8になる。焦点距離が伸びるから開放でも届く光が少なくなるので、そういう表示が出るということでマスターレンズは開放になっている)。アップにすればするほど焦点距離によるあがりの違いは少なくなる。
 テレコンつけると画像が悪くなるのが普通だが、E-1のレンズの場合はほとんど画質に変化がないので、テレコンをつけっぱなしの方がチョウを撮ってその数秒後にテントウムシを撮るというぼくの撮影スタイルでは便利なのだ(他のデジタル一眼レフカメラではマクロ単体で35mm換算1.5倍まで撮れるのだが、E-1の場合はテレコンをつけてだいたい他のカメラと同じ倍率まで行く)。接写リングをつければもっとアップになるが、それは他のカメラにまかせている。でも好きなE-1で少し小さめな甲虫ぐらいは撮りたい。100mmで2倍相当ぐらいまでいくレンズが理想である。無理なら2倍のテレコンが欲しい。

◎岩波ジュニア新書で「デジカメ 自然観察のすすめ」を執筆中。入校が終わり6月20日発行予定。ちくま新書では「昆虫の世界へようこそ」がやはり夏前に発売。両方とも写真がたくさん入ったカラー判です。

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