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海野和男のデジタル昆虫記

シルエットクイズ(E-1 テッサー50mm)

シルエットクイズ(E-1 テッサー50mm)
2003年11月02日

クズの葉を逆光で見たらなにやら丸い虫が付いていた。
そこでE-1にテッサー50mmF2.8を付けて撮影。このテッサーは東ドイツ製で35mmカメラで1/4倍ぐらいまで接写が効く。ということはE-1につけると1/2ぐらいまでいくわけで、E-1の標準ズームの望遠側最短で撮影するのとほぼ同じと言うことになる。ということでこのレンズをE−1に付けたのは単なる遊び。
 実際の仕事ととしての撮影で、E-1の現行の4本のレンズはかなり良く考えられて作られていると思う。90%以上の人がこれで十分満足できると思うし、ぼくもおおむね問題ない。なにしろ標準ズームがマクロレンズ的色彩まで持っているし、35mm換算で28mmから400mmまでの高性能レンズをを比較的安価にそろえられるのだから。欲を言えば標準ズームが11mm〜50mm程度であったら良かったなと思う。けれどこれも次回発売のズームを買い足すことで充足される。となるとこのレンズラインアップでプロもアマチュアも90%以上は満足できるだろう。
 けれどぼくの場合、昆虫という特殊?な被写体であることから、OMシリーズの38mmマクロと80mmマクロは是非使いたい。そのためにOMアダプターがあれば良いなと思うのである。もっともE-1専用の高倍率マクロがあればよい。キャノンの65mmマクロのように35mm換算5倍まで撮影できれば良いと思う。チューブ併用でもっと高倍率になる単鏡筒マクロとフレキシブルチューブがあればもっと良い。
 最もこうしたレンズは元々医学用で、今では需要もないからできないと思う。それならば自分で工夫して使うしかないのである。
 表現の分野では、ぼくの場合は最低実質倍率1/5ぐらいまで寄れる10mm以下の超広角レンズは欲しいが、これもなかなか採算のとれない難しいレンズかなと思う。
 7mmの薄い接写リングもあれば標準ズームに付けて広角側でかなりの接写ができる。新しい表現ができる可能性がある。これは自分で作れないものかなとも思うが難しいかも知れない。7mmのリングがあれば、これをベースにいろんなマウントアダプターも作れるのにと夢はひろがるのである。
 写真家はカメラとレンズがないと成り立たない宿命にある。現在E-1はぼくにとって最も使いやすい一眼レフである。写真を撮る楽しみを最も感じさせてくれるカメラでもある。
 そして工夫すれば大昔のように自由に他のレンズを組み合わせて使えるカメラでもあるのである。(昔はレンズは全て手動絞りであったから、そのころの写真家になったつもりでという意味で)

E-1 テッサー50mm2.8 F4 オート

 ところでこのクイズの答えはカメノコテントウ。1cm以上ある大きなテントウムシだ。

◎10月にボルネオで撮影した写真は、今月20日頃発売のデジタルフォト「自然のワンダーランド」で発表しますので見てください。図鑑頁の写真はオリジナルがCDにも収録されると思います。

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