マクロトラベナーは1962年にドイツのシャハト・ウルムから発売されたマクロレンズである。単体で等倍まで行くレンズで、マクロキラーなどと性能を競ったようだ。50mmと100mmの焦点距離の2種がある、この2種の焦点距離はその後の日本のマクロレンズの焦点距離に多大な影響を与え、世界標準になった。久しぶりにこのレンズをとりだし最新のE-1につけてみた。当時はデジタルカメラなどなかったから、このレンズの設計者が聞いたらびっくりするに違いない。
E-1はシャッタータイムラグが極めて短いカメラである。AFを使わなければ0.06秒という結果がカメラ雑誌に載っていた。これは今度発売されるニコンのD2Hについで、デジカメでは最速であるらしい。デジカメに限らず、AEカメラになってからはどのカメラもタイムラグが大きく、AFになるとさらに遅くなるので、飛んでいる昆虫の撮影は不可能なほどのタイムラグがある。だから飛んでいる昆虫を撮るには昔のニコンFM2やオリンパスOM1などの方が向いている。
ところがE-1はそういったマニュアルカメラ並のタイムラグであるらしい。実際飛んでいる昆虫の撮影では、ぼくの使っているカメラの中でニコンD1Xと並んで使いやすい。D1Xは1/500でのシンクロなど優れたカメラであるが、高価である。ぼくのように高速シンクロしたいというのでなければ一般にはE-1で十分だろう。そしてE-1も専用ストロボでは高速シンクロも可能だ(ただし露光時間が閃光時間となるので、ストロボで動きを止めたいという向きには向かない、女性ポートレートなどにレフ板代わりに使うには最適)
E-1 マクロトラベナー50mmF2.8 F5.6 AE iso200
◎「海野和男とクラシックカメラ」
2001年から2002年にかけて最も力を注いだ本です。クラカメで撮影した小諸の自然や昆虫の写真集(小諸日記のクラカメ版)で、自信作です。ハードカバー208頁A4の大型本で、見かけも立派です。クラカメ図鑑としても使えます(こちらはDimage7とE-20などのデジカメで撮影)。写真はデジカメも含め全てデータ付きです。本屋さんでは入手が難しそうなのでホームページで直販することにしました。
こちらをご覧下さい。お買い求め頂ければ嬉しいです。
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