昨年の11月24日に偶然に睡眠中のものを見つけたルリタテハは、遂に年を越した。傾いた松の木の下側で、今日のように雪が降ってもチョウにあたることはまず無い場所だ。
ルリタテハの越冬は記録も少ないし、継続して観察できることなどまず無いから、春になっていつ活動を開始するのかが楽しみである。
ところで、このごろはできるだけ虫たちの目で自然を見るように心がけている。自分が小さくなって、虫の世界をのぞけたら、さぞかし楽しいと思う。幅1m、長さ2mほどの小さな空間も、我々の1/200の大きさしかないテントウムシにとっては200m×400mほどの大きさに感じられるはずだ。
けれど本当に虫ほどの大きさになってしまったら、カマキリに襲われたり、人に踏みつぶされたりと、おちおち観察をしているわけにはいかない。そこで今年も小さくなったつもりになって、虫たちの観察を続けることにしよう。
今年は6月から7月にかけてNHKの「人間講座」という番組で虫たちの話をすることになっていますので、ご期待ください。
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