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海野和男のデジタル昆虫記

サムライアリの狩り

サムライアリの狩り
2002年08月01日

今日は小諸に戻る前に千代田区で撮影。あちこちの公園を歩いたが、とある公園で、なんとサムライアリの狩りを目撃した。サムライアリはクロヤマアリの巣を襲い、さなぎを略奪するので有名だ。夏の暑い午後に狩りをするのは知っていたし、何回か見たこともあるが、狩りの最初から最後まで見たのは今回が初めて。
 南米のグンタイアリみたいな動きの行列を見つけ、すぐにサムライアリと気がついた。追っていくと、とある場所で一気にクロヤマアリの巣になだれ込んだ。あっという間に次々とさなぎを運び出す。そこをすかさず撮影。ほとんどが裸蛹である。繭はほんの数個だった。あまり狩りと関係がないがこれでクロヤマアリは繭を作ることは少ないことがわかった。
 あっという間にい狩りは終わり、巣に引き上げるアリを追って、サムライアリの巣の入り口も撮影した。この間15分ほどの出来事だから、かなりの幸運がないと狩りを見るのは難しそうだ。

◎海野和男とクラシックカメラは人類文化社から7月発売予定でしたが、進行が遅れております。発売は8月末頃になると思います。カラー208ページという豪華本で、値段は3600円。デジカメで野外で撮影したカメラの写真が百数十台、そのカメラにフイルムを入れて撮影した写真が400枚以上、全てデータ付きでカラーで掲載。昆虫、植物などの自然写真です。その多くはアトリエのある小諸周辺での撮影です。

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