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海野和男のデジタル昆虫記

コオイムシ

コオイムシ
2002年05月23日

水の入ったばかりでまだ濁りのひどい田んぼに、妙な波がたっているのが見えた。心臓の鼓動くらいのリズムで波がおきている。発生源を見ると、そこにいたのはコオイムシのオスだった。背中に背負ったたくさんの卵が見えている。
 波はメスを誘うためのもの。タガメも同じような波を起こしてメスを呼ぶ。空気を振動させて音を出すように、水を震動させて波を発生させている。セミが大声で鳴いているのと、本質的には同じようなものと思う。
 それにしても、このオスの背中はびっしり卵で埋めつくされていて、余地がなさそうに見える。誘いにのってやってきたメスは、この様子を見てがっかりしないだろうか。

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