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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ3(トプコンREスーパー)

今日のクラシックカメラ3(トプコンREスーパー)
2002年05月02日

自然科学写真の大先輩である竹村嘉夫さんからトプコンREスーパーを頂いた。竹村さんはぼくが副会長をやっている自然科学写真協会、http://japan-inter.net/ssp/ の顧問である。魚などの発生の写真や、顕微鏡写真などで著名であった。
 このカメラは竹村さんが実際使っていたカメラでブラックボディー。ファインダーのTOPCONの文字は黒く塗りつぶされている。これは水槽写真を撮るときの、当時の常識みたいなものだ。水槽にできるだけカメラが写り込まないためである。さてそんな由緒あるカメラだが、さすがに長年使っていないと、シャッターは粘ってしまっていた。裏蓋をあけちょっと分解しただけで完調になった。ところが喜んで撮影して、巻き戻して、また写そうと思ったら巻き上げがおかしい。無理に巻いてしまい、それで一巻の終わりとなった。巻き戻しボタンも粘っていたのに、その部分に油を差すのを忘れたのだ。
 あけてみたがシャッターチャージのドラムがずれてしまって、ちょっとぼくでは修理不能。ひさなが光機さんに頼んで直して貰う羽目になった。
 さて、今日つけたのはカサールの単鏡筒マクロレンズ。実はトプコンはエクザクタマウントである。だからエクザクタ用のレンズやベローズが使えるというわけだ。ベローズは日本製の輸出専用の安物だが、軽くてなかなか良い。
 トプコンREスーパーは1963年発売。当時の売価は50mm1.8付きで54000円というから、ペンタックスSPよりは高いがニコンよりはずっと安い。開放測光の世界初のTTL一眼レフである。このカメラはアメリカでは人気があり、中古でもニコンFとどっこいの値段がする。(REシリーズの生産台数は1/10以下という)しかし使い込まれたカメラが多く、このカメラの耐久性が優れていることがわかるのである。

◎「虫たちの惑星」
自費出版の写真集です。昨年作成の自信作です。レイアウトも全て海野がやりました。詳細、申し込みは小諸日記のトップページから。

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