キャノンF-1は1971年の発売だ。当時プロ用カメラではキャノンはニコンの足元にも及ばなかった。ニコンFシリーズに対抗して製作されたカメラである。
10万カットの撮影に耐えるシャッターなどを装備し、摂氏60度からマイナス30度、湿度90%でもその精度を保証したと言われている。このカメラによってキャノンはニコンに一気に迫ろうとした。
今見てもなかなか貫禄のあるカメラで、しかも思ったよりスマートなボディーで結構気に入ってしまった。71年といえば大学を出たばかり、当時はキャノンは嫌いだったのと、だいたい高くてプロ用カメラは、手がでなかった。ぼくが、キャノンを初めて買ったのはEOSが出てからのことである。
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