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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(MINOLTA XD)

今日のクラシックカメラ(MINOLTA XD)
2002年04月06日

世界初の絞り、シャッター両優先AEカメラ、ミノルタXDは1979年2月の発売。重量560gと小型軽量のボディー、当時、世界で最も進んだAE機構で、ライカR4の原型にもなったという優れたカメラであった。そのころの日本のカメラはオリンパスOMにはじまる小型軽量のものが多く、今の大型の一眼レフと比べて、とてもスマートなデザインに思える。
 当時は輸出用は国内とネーミングを変えるのが普通で、XDも北米用はXD-11、このXD-5はXD-11から絞りを見る窓を取り去って価格を安くしたものである。(実際にはこれくらいで値段が安くなるとは信じられないが、これは販売戦略であろう)。他にXD-7というのがあり、これは主にヨーロッパ向けのXDである。
 付いているレンズはMD ROKKOR-X 45mm F2。価格を下げるためF値を暗くした戦略レンズであり、XD-5などの安いカメラに標準装備されたのだと思う。このレンズはボケ味と、しっとりとした描写が大変評判のよいレンズである。それ故、中古価格は50mm/1.4等よりはるかに高い。ミノルタにはレンジファインダー用の定評ある45mmレンズがあり、その流れを汲んでいるレンズなのかもしれない。XDを中古で購入するときの注意はシャッタータイムラグ。これはエアダンパーが粘るために起こるXD特有の現象。ただし、他が傷んでいなければ2万円弱でオーバーホールで完調になることが多い。

◎期間限定ブロードバンドコンテンツ「Web カルチャースクール X-course 」開校。その中にデジカメ教室があります。ぼくが監修しています。詳しくはトップページの海野からのお知らせをご覧下さい。

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