ノイバラの枝に真っ白なリングをはめたように見えるオビカレハの卵。こんなに目立っていていいものだろうかと思っていたが、オビカレハの狙いはもしかしたら擬態なのかも知れないと今更ながら気がついた。
先日のことだが、遠くからオビカレハの卵だと思ったものが近づいたら枝に引っかかった鳥の糞だったということがあった。これをオビカレハの卵と最初から知らずにみれば、確かに、鳥の糞と間違えてしまうかも知れない。パッと見て鳥の糞だと思えば、あとはじっくり観察するものもいないだろう。
最初に本で知識を得てしまったのが悪かったのか、気がつかなかったし考えたこともなかった。
◎小諸日記2000年4月〜2001年3月までをまとめた「海野和男の里山日記」(B6判382ページ・カラー) 2月15日世界文化社より発売。
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