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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(キエフ10)

今日のクラシックカメラ(キエフ10)
2002年02月01日

キエフと言えば、コンタックスのコピーのレンジファインダーカメラがよく知られている。日本ではあまりなじみがないが、キエフは一眼レフも作っている。最近のものはニコンマウントの安価なマニュアルフォーカス一眼レフである。
 キエフ最初の一眼レフは、このキエフ10オートマットである。アバンギャルドなデザインは、好き嫌いはあるだろうが、ソ連のモダニズムをみるようで楽しい。
 キエフ10が生産されたのは1964年からで、実は世界初のシャッター優先AE一眼レフカメラでもある。1964年と言えば東京オリンピックの年である。ライカ初の一眼レフ、ライカフレックスや、日本のペンタックスSPと同時代の製品である。
 全面の大きなセレン露出計が光の強さを読みとり、絞りを制御する方式だ。レンズには絞り目盛りがなく、ボディ−に絞りダイアルがあるところなど、最新のAF一眼レフみたいである。マニュアルで使う時も、ボディ−側のダイアルを回して絞り値を決めるようになっている。写真のカメラについている標準レンズはヘリオス81、53mm/2である。マウントはこの10型と15型専用のバヨネットマウントだ。重さは標準レンズ込みで約1kg、威風堂々としたカメラだ。
 キエフ10を買ったら写真の39mmスクリューマウントレンズアダプター、大ネジアダプターがついてきた。専用バヨネットなのでレンズの種類が少ないので初期のゼニット用のレンズが使えるようにセットになっていたらしい。このマウントはライカのスクリューマウントレンズと径が同じなのでレンジファインダー用のレンズも接写専用に使える。
 現在はカメラの三脚取り付け用のネジ穴は小ネジだが、かっては大ネジが主流であった。そこで大ネジを小ネジにするアダプターは今でも普通に売っているが、小ネジを大ネジにするアダプターは珍しい。

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