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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(プラクチカ)

今日のクラシックカメラ(プラクチカ)
2001年11月06日

プラクチカマウントと言えばM42、つまりペンタックスのスクリューマウントのことだ。東ドイツのプラクチカが採用し世界に広めたのでこの名がある。多くのカメラ会社がこのマウントを採用したから、1970年頃まではカメラ、レンズ共に最もポピュラーなものだった。特にM42のレンズは世界中で作られ、好みのレンズが使えたよき時代だった。
 左はFX2という50年代前半のカメラ、右はTL500(何故かシャッタースピードは1/1000まである)。それぞれメリタール50mm/2.9、フレクトゴン20mm/4つきだ。このフレクトゴンというのはたいしたレンズだ。大学の時香港で35mmを買ったが、なんと18cmまで接写ができ感激した。ぼくが広角レンズを使って接写するようになったのは、今思うとこのレンズを入手したおかげのような気もする。ただし35mmでは接写すると背景はマクロレンズのようにぼけて実際には作品はできなかった。
 フレクトゴン20mm/4は当時から欲しくて仕方がないレンズだったがとても高価でバイトで食べていたぼくの身ではまず入手は無理だった。やっと去年オークションでチェコから2万円ほどで買った。このレンズはなんと16cmまで接写ができる。アカトンボぐらいが大写しにでき、背景も写るのだ。日本ではやっと昨年暮れにシグマが似たようなレンズを作ってくれた。日本のカメラメーカーの技術者にはどうも広角で接写などという観念が最初から欠如していたのではないだろうか。

◎クラシックカメラで自然を撮る2002年春出版予定

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