標本箱を整理中、ぼろぼろと土が落ちてきた。重ねておいた標本箱のわずかな隙間を利用して作られたカリバチの巣を壊してしまったのだ。
この巣を作ったのはアメリカジガバチ。既に成長した幼虫は茶色い繭をつくって中で前蛹となっている。この繭はちょうどセロハンのようで透明で中がよく見える。獲物のクモもたくさん出てきたが、幼虫が餌を食べ残したとは考えにくい。おそらく母バチが卵を産む前に、我々が窓を閉めてしまったかして作業が中断されたのだろう。
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