2025/05/06 12:15 ウェザーニュース
今日6日(火)の北海道は青空が広がっています。桜が見頃の所も多く、ゴールデンウィーク最終日はお花見日和です。
上空は風がやや強く吹いていて、「つるし雲」と桜のコラボレーションが見えている所もあります。
つるし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、一度出現すると場所がほとんど動かず「吊されて」いるように見えるので、「つるし(吊るし)雲」と呼ばれます。
つるし雲は
・上空の風が強い
・湿った空気が存在する
という状況の時に発生しやすくなります。
上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。
時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えます。
上空に湿った空気が流れ込んでいるときに発生するという条件から、つるし雲が見えると天気が下り坂に向かうことが多いという観天望気(かんてんぼうき)があります。
今日の北海道は気圧の谷の影響で上空では風が強まっていて、湿った空気が流れ込んでいます。ただ、このあとも昼間は天気が崩れることはない予想です。一方で、本州に雨を降らせている低気圧の北上に伴い、夜遅くになると太平洋沿岸部では雨の降り出す所があるとみています。時間が遅く範囲も狭いため、お出かけへの大きな影響はない見込みです。
道北や道東ではこれから桜が見頃になる所もありますが、道南や道央では桜が終盤の所が増えてきました。お花見のチャンスを逃さないようにしてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)