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今度は埼玉に登場!モスバーガー×ミスタードーナツの「MOSDO!」があらためてオープンした理由

  • 2024年11月5日
  • Walkerplus

モスバーガーの「リルモス」とミスタードーナツの「ポン・デ・ライオン」
モスバーガーの「リルモス」とミスタードーナツの「ポン・デ・ライオン」

「MOSDO!(モスド)」と聞いて、懐かしいと感じる人も多いかもしれない。モスバーガーとミスタードーナツのコラボレーション店舗で、2010年に広島にオープンし、次いで2011年に京都、2012年に東京・恵比寿に出店した。しかし、恵比寿店、京都店はわずか2年程度で閉店。そして今回12年ぶりに埼玉・新三郷に新店をオープンした。なぜこのタイミングで新店をオープンしたのか。

■人気の広島店と京都、恵比寿店は全く違う「MOSDO!」だった
MOSDO イオンモール広島府中ソレイユ店(オープン当時)
MOSDO イオンモール広島府中ソレイユ店(オープン当時)

「MOSDO!」の誕生は、2008年のダスキン×モスフードサービスの資本業務提携契約を締結したのがスタート。2010年に「MOSDO!」1号店となる「MOSDO イオンモール広島府中ソレイユ店」(現「MOSDO イオンモール広島府中店」、以下、広島店)をオープンさせた。現在も営業を続けている広島店は前年比114%と好調で、特にファミリー層からの支持が高い。「MOSDO イオンモール広島府中店」は、モスバーガーとミスタードーナツのメニューを一緒に食べられるスタイル。

だが、広島に続いてオープンした京都店や恵比寿店は、実は広島店とは全く違うコンセプトの店だったという。「京都店や恵比寿店はその店舗オリジナルのメニューを中心としたラインナップで展開していました。たとえば、恵比寿店の目玉は15種類のサンドイッチ。モスの生野菜を使った野菜を楽しむサンドイッチの店でした」と話すのはモスフードサービスの開発本部 新規飲食事業部 新規飲食事業グループ グループリーダー川口直哉さん。

川口さんは「恵比寿店は場所柄、近隣のオフィスに勤める20~40代の男女をターゲットに、野菜をふんだんに使ったサンドイッチや、“お家では作れない。たっぷりスイーツ”をコンセプトにしたスイーツなど、モスバーガーでもミスタードーナツでもない、独自のメニューを展開する店舗でした。つまり、同じ屋号でありながら、広島店とは全く違うスタイルでした」と話す。

「MOSDO!」というネーミングから、モスバーガーとミスタードーナツを連想した人たちにとって、この新メニューだけの店舗は受け入れられなかった。モスバーガーとミスタードーナツのいいとこどりになるはずが、肩透かしのような印象となり、間もなくこのスタイルの店舗は閉店に至ってしまう。

■モスとミスド、両方のメニューが食べたい!
MOSDO ららぽーと新三郷店では両店のメニューが食べられる
MOSDO ららぽーと新三郷店では両店のメニューが食べられる

一方で、シンプルにモスバーガーとミスタードーナツの両方のメニューが食べられる広島店はショッピングモール内という立地もあったが、両店のメニューを同時に食べられることが支持され、ファミリー層を中心に多くの人が訪れる人気店としての地位を確立していった。

通常店舗と同じメニューが掲示されている
通常店舗と同じメニューが掲示されている

「この状況になって、お客様が本当に求めていたMOSDO!の形はこれなんだと、あらためて認識しました。新しく独自のメニューを展開するのではなく、既存のものであってもモスバーガーやミスタードーナツのどちらも食べられて、好きに組み合わせられることに価値があったのだと。それをベースにした上で店舗限定商品や限定セットを展開することがよりニーズにあったスタイルなのではと感じました」と川口さん。

MOSDO 関西国際空港店(オープン当時)
MOSDO 関西国際空港店(オープン当時)

2015年、関西国際空港に広島店と同様(広島タイプ)の2号店をオープン。すでに広島で実績のあるスタイルだったこともあり、好調に推移していった。しかし、国際空港という立地のため2020年コロナの影響でやむなく閉店することになった。「空港の改装のタイミングもあり、残念ながら閉店することに。そこからも新しい店舗を出したいと思い続けて、ようやく今回の新店オープンとなりました」と川口さんは話す。

■両店のメニューを作るのに必要な巨大なキッチンスペース
大きなキッチンを備えている「MOSDO ららぽーと新三郷店」
大きなキッチンを備えている「MOSDO ららぽーと新三郷店」

広島店の好調を受けながらも、これまで「MOSDO!」が広がらなかった理由は何なのか。「モスバーガーもミスタードーナツも”お店で手づくり”の工程が多く、実はかなり大きなキッチンスペースが必要です。電力なども含めて充実した厨房を確保しなければなりません。また、調理工程なども全く異なるため、単純に2店舗分のキッチンとそれぞれの技術を持ったスタッフを1つの店舗に集める必要があります」と川口さん。

モスバーガーの川口直哉さん
モスバーガーの川口直哉さん

こうした条件を満たさなければ「MOSDO!」は出店できない。さらに、もう1つの問題がモスバーガーとミスタードーナツ、それぞれの店舗数だ。モスバーガーは全国に1312店舗(2024年9月時点)、ミスタードーナツは1017店舗(2024年3月時点)と、両ブランドともかなりの店舗数を展開している。「MOSDO!」を新しく作るには、この両方の店舗が近隣にないことも条件となる。

ミスタードーナツ事業本部 企画開発本部 販売企画部 広告広報室の巌美里さん
ミスタードーナツ事業本部 企画開発本部 販売企画部 広告広報室の巌美里さん

だが、「MOSDO!」を多店舗展開したいという思いは両社とも強い。満を持して誕生した新店への期待は高く、川口さんは「今回の店舗は、ショッピングモールの中で駅からも近く、近隣住民を含めた人の流れも期待できる場所。若い世代からファミリー層まで幅広い人が訪れる場所でMOSDO!の魅力を存分に発揮できたら。ららぽーと新三郷店での状況を見ながら今後の展開を考えていきたい」と話す。

■ハンバーガーとドーナツが楽しめるセットも
【写真】おすすめは両商品を食べられる「ドーナツセット」
【写真】おすすめは両商品を食べられる「ドーナツセット」

「MOSDO ららぽーと新三郷店」では、両ブランドの持つ温かみをベースにした店舗デザインになっていて、店に入るとおなじみのミスタードーナツのショーケースがお出迎えしてくれる。ドーナツはトレイを持って自分で選んで取るスタイル。さらにレジでは、ミスタードーナツのドリンクやモスバーガーのバーガーやポテトなどのメニューをオーダーできる。

メインターゲットのファミリー層もゆっくり過ごせる店内
メインターゲットのファミリー層もゆっくり過ごせる店内

せっかくならドーナツもバーガーも食べたいという人向けに「ドーナツセット」というお得なメニューも用意。バーガー価格にテイクアウト379円(イートイン386円)で好きなドーナツとドリンクがセットにできる。ドーナツはテイクアウト183円(イートイン187円)以下であれば何を選んでもOK。

「海鮮明太もんじゃ焼き風バーガー」
「海鮮明太もんじゃ焼き風バーガー」

さらに店舗限定商品として「海鮮明太もんじゃ焼き風バーガー」(440円)を販売。海鮮かき揚げにもんじゃ焼き風の明太もんじゃソースをかけてバンズにサンドしたバーガー。魚介エキスとウスターソース、明太子の組み合わせはまさにもんじゃ焼き。新感覚のバーガーだ。

「MOSDO ららぽーと新三郷店」が「MOSDO!」の新たな出発店になるか
「MOSDO ららぽーと新三郷店」が「MOSDO!」の新たな出発店になるか

その日の気分で、モスバーガーでも、ミスタードーナツでも、両方でも、そして限定メニューでも、いろいろな楽しみ方ができる「MOSDO!」。メニューが多くて迷ってしまうが、同時にワクワクできるのも間違いない。足を運んで実際に体験してみて。

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