太宰府天満宮の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
■太宰府天満宮ってどんなところ?学問・至誠・厄除けの神様へご参拝
福岡を代表する神社であり、学問の神・天神さま(菅原道真公)を祀る太宰府天満宮。全国約1万2000社ある天神さまを祀る神社の総本宮と称えられ、年間約1000万人の参拝者が訪れている。広い境内には、歴史的な建造物や数々の宝物が守り伝えられており、四季折々の自然や催しも魅力だ。
■【回り方】おすすめの拝観ルートと所要時間
参道から本殿までの道には、数多くの名所が点在。所要時間10分から20分ほどでめぐるなら、こちらのコースがおすすめだ。
1「案内所」→2「御神牛」→3「延寿王院山門」→4「中世の大鳥居」→5「太鼓橋・心字池」→6「志賀社」→7「鷽像・麒麟像」→8「手水舎・楼門」→9「御本殿」
まずは太宰府天満宮の入口にある「案内所」にて、境内図やパンフレットをゲットしよう。車イスの貸し出しや無料ガイドサービスの受付、太宰府天満宮オリジナルグッズの販売も行っている。
■【見どころ1】頭をなでると知恵を授かる?「御神牛」
第1の見どころは、案内所の奥にある牛の像「御神牛(ごしんぎゅう)」。道真公が丑年生まれであることなどから、境内には11体もの牛の像が奉納されているそう。頭をなでると知恵を授かるといわれている。
また、「御神牛」の右手にあるのは、現在の宮司邸でもある「延寿王院(えんじゅおういん)」。幕末のころは、西郷隆盛や高杉晋作、坂本龍馬ら大勢の勤皇の志士らが出入りしていた明治維新の策源地でもあったのだとか。
■【見どころ2】過去・現在・未来を表す「御神橋」と「心字池」
石造りの「中世の大鳥居」を抜けると、第2の見どころ「太鼓橋」「心字池(しんじいけ)」が目前に。“心”という漢字をかたどる心字池には、3本の御神橋が架かっている。
橋は「太鼓橋」「平橋」「太鼓橋」と呼ばれ、それぞれ過去・現在・未来を現す。順に渡り、水の上を歩くことで、心身ともに清められ御神前に進めるといわれている。
■【見どころ3】美しき朱塗りの楼門と御本殿
橋を渡り、鳥居をくぐると、右手側に手と口を清める手水舎があり、その先に壮麗な楼門と御本殿が見えてくる。
現在の楼門は、1914年(大正3年)に再建されたもの。御本殿(表)側と太鼓橋(裏)側で形状が異なる珍しい造りに注目だ。
楼門の先は、いよいよ御本殿だ。建立されたのは919年(延喜19年)。その後、数度の焼失や造営を経て、1591年(天正19年)に、現在の御本殿が竣工された。築400年以上を超えてもなお、桃山時代の豪壮華麗な様式を保ち、国の重要文化財に指定されている。
手水舎の手前には、鷽(うそ)の像と、麒麟(きりん)の像の姿もある。麒麟は徳をもって世を治める王者の象徴。鷽は天神さまの守り鳥で、人が知らずについた嘘や罪穢れを誠に替え、幸せを運んでくるとされている。
■【お土産】お守りや学業鉛筆、おみくじも見逃せない
楼門をくぐり左右にある授与所で、お守りを授与。純白のデザインに心惹かれる「心守」や、学問の神・天神さまの御神徳をいただいた「学業鉛筆」など、がんばる自分や大切な人へ贈りたいお守りが多彩にそろう。
季節ごとに色やデザインが変わるおみくじも楽しみのひとつ。梅の色や花菖蒲の紫色、紅葉の紅色など、見た目にも美しく、季節の変化をおみくじからも感じることができる。
■【イベント・混雑情報】担当者に聞く!観光に最適な時間帯や季節は?
「週末は11時前後から15時ごろにかけてご参拝客が増えるため、早朝から午前中に足を運んでいただくのがよいと思います。太宰府天満宮では、一年を通してさまざまなお祭りや催しを行っているため、どの季節にも楽しみがありますが、数千本の梅がほころぶ1月〜2月や、花菖蒲が咲く6月、紅葉を楽しめる11月もいっそう美しさが増すように思えます。四季折々の自然を愛でていただけるとうれしいです」
「また、2006年からはアーティストが太宰府での取材・滞在を経て特別に制作した作品を発表する『太宰府天満宮アートプログラム』も展開。定期的に開催しているアート展示や、年間のお祭り、催しのスケジュールは、公式サイトやInstagramで確認していただければと思います」
■【グルメ】食べ歩きも楽しい!参道周辺のグルメをチェック
参道には、木組みのデザインが目をひく“太宰府のスタバ”こと「スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店」をはじめとした食スポットが満載。「暖暮」や「一蘭」といった人気のとんこつラーメン店、ランチに最適な店、名物・梅ヶ枝餅の名店もよりどりみどり。自由に食べ歩きを楽しみたい。
■【アクセス】目的地への行き方や駐車場情報を紹介
電車で行く際の最寄駅は西鉄「太宰府駅」。福岡市中心部から向かう場合は、西鉄電車を利用するのがスムーズだ。西鉄福岡(天神)駅より、「西鉄天神大牟田線(特急・急行)」に乗り(約15分)、「西鉄二日市駅」で乗り換え(約5分)、「太宰府駅」へ到着する。所要時間は合計約20分で、運賃は410円。
車の場合は、九州自動車道「太宰府IC」から国道3号、県道35号線経由で約15分で到着する。広めの駐車場は「太宰府駐車センター」(福岡県太宰府市宰府1丁目12-8)で、大型バス・マイクロバス26台、普通車850台、バイク15台を停めることができる。駐車料金(環境税含む)は大型2000円、マイクロバス1300円、普通車500円、バイク250円。そのほか、「太宰府パーキング」(福岡県太宰府市宰府3丁目3-37)もあり、こちらは普通自動車のみ48台が駐車可能。料金(環境税含む)は最初の1時間400円、その後30分ごと100円。※ほか、近隣に民間の駐車場あり。
■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・当面の間、開門・閉門時間を変更し、開門時刻7時、閉門時刻18時となります。
・門内各所にアルコール消毒液を設置しておりますので、ご利用ください。
・「手水舎」の柄杓を撤去しております。隣接の臨時手水舎の流水にてお清めください。
・授与所の換気を実施し、職員はアルコール消毒を徹底の上、マスク着用にて応対いたします。
・御祈願は、マスク着用のままお願いいたします。
・菅公歴史館は、土日祝のみ開館しております。
・太宰府駐車場センターの営業時間を変更し、平日10時〜16時、土日祝8時30分〜17時となります。
取材・文=森 絵里花
<施設情報>
・住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
・アクセス:【電車】西日本鉄道太宰府線太宰府駅から徒歩5分 【車】九州自動車道太宰府ICから国道3号、県道35号線経由で約15分
・営業時間:7時〜18時 ※新型コロナウイルス感染拡大予防対策により変動中
・定休日:なし
・駐車場:太宰府駐車センター約1000台 500円/1日
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
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※2020年8月時点の情報です。