A: 利用者の要望に応じて事前予約により運行するデマンド交通には、地域の事情にあわせていろいろな運行パターンがある。国土交通省中部運輸局が2014年3月にまとめた「続・デマンド型交通の手引き」によると、所定のバス停で乗降を行い予約時のみ運行する「定路線型」、定路線をベースにしつつ自由度を高めた「迂回ルート・エリアデマンド型」、運行ルートを定めないがバス停はある「自由経路ミーティングポイント型」、運行ルートだけでなくバス停もない「自由経路ドアツードア型」などがある。
A: 事前予約により運行するデマンド交通にはさまざまな運行形態があり、配車などにICTを利用するタイプと、タクシーなどと同じように無線を使うタイプがある。利用者が多い場合は前者が、少ない場合には後者が適している。ICT活用型はさらに、車両と配車センターとの間で通信が可能か否か、サーバーが個別か共用かなどによりタイプが分かれる。また、センターでの顧客データ管理や運行計画の作成などにもシステムが使われており、デマンド交通の普及を考える上でICTの活用は欠かせない。