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「マグロ」 Q&A解説

読み:
まぐろ
英名:
Tuna
  • Q: クロマグロは絶滅の危機にあるの?
    議論を呼んだ大西洋クロマグロの漁獲制限。実際のところ、絶滅の危機にあるのだろうか?

    A: 2010年3月にカタールのドーハで開催された「ワシントン条約(CITES)第15回締約国会議」で、モナコが大西洋クロマグロ絶滅危惧種に指定することを提案したことは、世界に大きな衝撃を与えた。同条約は、絶滅のおそれのある野生生物の国際取引を禁止するものだ。モナコは提案の理由として大西洋クロマグロの数が減っていることをあげ、賛成する国も少なくなかったが、結局、指定は回避された。提案が否決された理由としては、モナコが根拠としていたデータが直近のものではなく、日本などによる反論の信頼性がかえって高まったことが大きいようだ。しかし、マグロの資源量が世界的に見て減少または横ばいの傾向にあるのは事実。とくに大西洋の資源水準は低く、2008年までの5年間で見た動向はかんばしくない。今のところ「絶滅の危機」とまでは言えないが、大西洋クロマグロや他の魚が再び規制対象として提案される可能性は少なくない。

  • Q: マグロの仲間を教えてほしい
    マグロと同じ分類に属する海水魚には、どんな魚がいるのだろうか?

    A: スズキ目サバ科マグロ属に属するマグロは、決まった時期に、広い範囲にわたってほぼ一定の経路を移動する「回遊魚」の代表格だ。マグロ属には大きい順に、1) 太平洋クロマグロ、2) 大西洋クロマグロ、3) ミナミマグロ、4) メバチ、5) キハダ、6) ビンナガ―などがいて、このほかにタイセイヨウマグロやコシナガなどの種類がいる。このうち最も大きいクロマグロは日本を含めた温帯域で生活し、最大で全長3m、体重350kgにもなる。一方、体長1mほどと小形のビンナガは世界各地の暖海に生息する。また、キハダは全長約2mで、体に黄色みがあるためこう呼ばれる。メバチもキハダと同じくらいの大きさで、眼が大きいことからこの名が付いた。

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