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「クマ出没」 Q&A解説

読み:
くましゅつぼつ
英名:
Frequent Appearance of Bear
  • Q: クマはどのくらい捕獲されているの?
    クマは何頭くらい捕獲されているの?

    A: 近年、クマ類(ヒグマとツキノワグマ)が人里に多く出没し、各地で被害が発生している。クマ類による人への被害には、山菜採りや登山、キャンプ、釣りなどのために、人が生息地に入ることで発生する事例が多いとされている。また、クマの生息地周辺の、林と農地が混在しているような場所で突然出会う場合もある。さらに、農作業中の被害もある。これに伴い、クマ類の捕獲数も増加している。2007年のクマ類の捕獲数は9月末現在で1078頭となっており、被害を受けた人の数は37人に及ぶ。一方、2004年秋には北陸地方を中心にツキノワグマの大量出没が発生し、その有害鳥獣としての捕獲数は2004年12月現在で2222頭に上った。これは、1990年代の年平均941頭の2.3倍だ。環境省は北陸地方における大量出没の理由として、1) ブナの不作の影響、2) 里地里山がクマの好適な生息地になりつつある、3) 集落周辺に放置されたカキなどの果実や生ゴミなどが誘因になった――などをあげている。

  • Q: クマの特徴は?
    クマ類にはどんな特徴があるの?

    A: クマ類はすぐれた聴覚、嗅覚を持った大型動物で、走るのも速く、時速40kmに達する。目はあまりよくない。力が強く、するどいツメを持つ。食性は植物性に偏った雑食であり、柿や栗、ドングリ類、ササなどの草、魚や昆虫類も食べる。冬季には土穴などで冬眠して越冬し、雪解け頃から活動する。ツキノワグマは、成獣の体長1m以上、体重約100kg。行動範囲は、オスが約100平方km、メスが約50平方kmで、力が強く、人より速く走り、泳ぎも得意だ。明け方や夕方のほか、日中も活動する。一方、ヒグマは、成獣の体長2m以上、体重150kg以上あり、300kgを越す個体もいる。基本的な食性や行動パターンはツキノワグマに似ているが、オスの行動範囲は広い。また、大型なのでツキノワグマよりパワフルだ。

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