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「熱帯雨林」 Q&A解説

読み:
ねったいうりん
英名:
Tropical Rainforest
  • Q: 熱帯雨林の特長は?
    熱帯雨林にはどのような特長があるのだろうか。

    A: 熱帯雨林を構造面から見ると、高木層、森林下層、低木層、草本層というような層状構造になっている。環境条件が高さによって異なり、異なった植物が生活する。とくに50mを超すような高木層が特長的で、樹冠や上部の幹にはつる植物がからまっている。しかし、内部に到達する太陽光はわずか数%で、内部は薄暗く、下層の植生は限られている。一方、表土は10cm程度と極端に薄く、土の中の動物や微生物の種類や数が多い。また、高温多湿のため、有機物を分解する速度が極めて早く、土壌の栄養分は貧困だ。このため、伐採などによって表層土が失われると、生態系は大きな打撃を受ける。

  • Q: 熱帯雨林と生態系サービスとの関係は?
    生態系が提供する生態系サービスは、熱帯雨林においてどれほどの価値をもつのだろうか。

    A: 人間は、熱帯雨林などの森林から多くの恩恵を受けている。食糧や燃料、薬などを森林に依存して暮らしている人は、十数億人に及ぶ。生物多様性版のスターン・レビューと呼ばれる「生物多様性の経済学(TEEB)」報告書は、熱帯雨林における生態系サービスの価値を算出している。それによると、熱帯雨林は大気質や流量調節、浸食防止など年間で1ヘクタール当たり約6120ドルの生態系サービスを提供している。また、手に入れられる飲用水の75%が、森林のある流域を源にしているという。

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