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「うちエコ!」 詳細解説

読み:
うちえこ!
英名:
Uchieco!

日本は、温室効果ガスの排出量を2020年に1990年比で25%削減するという目標を掲げている。その中期目標を達成するために、環境省は国民運動の「チーム・マイナス6%」を「チャレンジ25キャンペーン」に改めて、冷暖房に頼りすぎない「ウォームビズ」や「クールビズ」などに取り組むことを呼びかけている。「ビズ」という名からもわかるように、これらは本来、事業(ビジネス)における省エネ二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指す取り組みだったが、今では一般家庭にも広く浸透した。こうした成果を受けて、ウォームビズをオフィスから家庭へと広げることを目的として環境省が推進しているのが「うちエコ!」だ。

「うちエコ!」は、一般市民が衣食住など暮らしの場面を通じて、家の中からできる温暖化対策を勧めている。たとえば「衣」では、ウォームビズのように暖かい服を家の中で着たり、保温性能の高い下着を身に着けたりして、部屋で暖房を使う時間を短縮する。「食」では、体の中から暖まる食材を使ったり、エコクッキングをしたりしてエネルギーを節約する。「住」では、家電製品や住宅設備などを選ぶ時に省エネ性能の高いものにしたり、こまめにスイッチを切るなど使い方を工夫したりして環境に配慮する。このように「うちエコ!」は、誰もがすぐに実践することのできる取り組みが中心であり、手軽な環境対策として市民の人気を得ている。

こうした動きを受けて、「うちエコ!」に取り組む著名人や専門家からなる「うちエコ!応援団」が発足。また、地方自治体や企業の参加、賛同による活動も多い。兵庫県は、家庭の省エネを専門家が診断する「うちエコ診断」を、地球環境戦略研究機関関西研究センター(IGES)や兵庫県立大学などと協力して実施している。専門的な知識をもつ診断員が各家庭を訪れ、どれだけのCO2が家庭のどこから排出されているのかを専用ソフトにより診断し、家庭に合った「うちエコ!」を提案するものだ。

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