A: FSCは、森林の伐採や管理が適切に行われているかどうかを評価し、適切な管理がなされている森林を認証する制度だ。FSC認証には２種類ある。FM（Forest Management）認証は、環境、社会、経済の観点から森林管理が適正に行われているかどうかを、FSC森林管理の「10の原則」と、地域に合った森林管理基準に基づいて評価・認証する。主な原則は、法律とFSC原則の遵守、先住民の権利尊重、管理計画の実施などだ。一方、CoC認証（流通管理認証：Chain of Custody）は、認証森林の産物が加工・流通の段階で、認証を取得していない森林から生産されたものと混じらないように、適切な管理を行って使用されていることを認証する仕組みだ。
A: FSCは、森林の伐採や管理が適切に行われているかどうかを評価し、適切な管理がなされている森林を認証する認証制度だ。ドイツに本拠を置く非営利団体の森林管理協議会（FSC）が認証する。2010年５月現在、全世界で79カ国、1011カ所がFM認証を受けており、その面積は約１億2917万haに上る。そのうち日本は32カ所、認証面積は約36万6683haだ。一方、CoC認証の件数は全世界で１万6985件。そのうち日本は980件で、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国に次いで５番目だ。丸太や製材から、紙、木工製品、木炭、そして住宅まで、さまざまな木材関連製品がCoC認証を取得している。
