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「神社」 Q&A解説

読み:
じんじゃ
英名:
Shrine
  • Q: 鎮守の森の二酸化炭素吸収力は?
    鎮守の森は、地球温暖化の原因のひとつと考えられている二酸化炭素をどのくらい吸収する力があるのだろうか。

    A: 國學院大學の学生と神社本庁などでは、東京都内の神社にある鎮守の森の二酸化炭素の蓄積量を2000年から調査分析し、その結果を2004年12月にまとめた。
    それによると、東京都内にある神社の鎮守の森は、日本の平均的な森林よりも3倍以上も二酸化炭素を蓄積していることが判明したという。日本の森林における二酸化炭素蓄積量は、1平方メートル当たり0・0049トンなのに対して、鎮守の森は0・0162トンと、3・3倍にのぼっていることがわかった。
    鎮守の森が一般的な森林より二酸化炭素を吸収量が多いのは、神社の森は古来から受け継いだものが多く、スギなどの植林が進んだ一般的な森林よりも、シイやクスノキなど、二酸化炭素の吸収力の高い広葉樹が多いからと推測されている。また、神社の植物は比較的手入れが行き届いており、日光が良く当たることもその一因ではないかといわれている。

  • Q: 狛犬って何?
    神社に置かれている狛犬は、どんな役割を担っているのだろう。

    A: 狛犬は、神社社殿の内外に対になって置かれている霊獣で、守護の役目を務めている。向かって右側が獅子、左側の角のあるのが狛犬だが、獅子と狛犬一対を一般的に狛犬と呼んでいる。素材は、木・石・陶磁・金属などいろいろ。
    獅子は口を開け「阿」、狛犬は口を閉じ「吽(うん)」の表情をしており、合わせて「阿吽」。
    「阿・吽」とはサンスクリット語のアルファベットの最初「ア」と最後「ウン」の文字を表しており、一切の初めから終わりを意味している。狛犬の起源は古代オリエント、インドの獅子像で、シルクロードを通って日本に伝来した。獅子像が日本に伝わった当初、日本人はその異様な形の生き物を犬と勘違いし、また朝鮮から伝来したことから「高麗犬」と呼ばれるようになったといわれる。初めは鎮子(おもし)などとして宮中儀礼の調度として置かれたが、その後、平安時代や鎌倉時代に神社・寺院でも用いられるようになり、魔除の守護獣となった。
    なお、伊勢神宮のような古い格式の神社には、後の時代に伝来した狛犬は置かれていない。

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