サイト内
ウェブ

「アレルギー」 詳細解説

読み:
あれるぎー
英名:
Allergy

ヒトの身体は、体内に侵入してきた異物(抗原)を排除する免疫システムを持っている。しかし、免疫機能が過剰に働くと、人体に悪い影響を及ぼすことがあり、これをアレルギーと呼ぶ。アレルギーが引き起こされると、かゆみや皮膚の赤味、発疹、腫れ、鼻水、くしゃみ、涙目、といった不快な症状が出てくるが、すべての人がおこす反応ではなく、体質に関係がる。アレルギー反応をおこさせる抗原をアレルゲンといい、ダニ、ハウスダスト、花粉、食べ物、金属など、さまざまなものが知られているが、どのアレルゲンに反応するかは、人によって異なる。食べ物では、卵、牛乳、魚類やカニ、エビなどの甲殻類、米、小麦、そば、大豆など、多くの食物にアレルギーを起す可能性があるといわれ、虫歯治療で入れた合金にアレルギーをおこしてしまう金属アレルギーも問題になっている。

アレルギーは、年齢によっても発症が異なり、幼児期には卵や牛乳などの食物が引き金になることが多く、下痢・腹痛などの消化器症状や湿疹などの皮膚症状を引き起こす。年齢とともにダニ、ホコリ、さらにはスギを中心とする花粉がアレルゲンになるケースが多くなる。このように年齢に応じてアレルゲンが変わり、症状が変わっていくことをアレルギーマーチという。

関節リウマチ、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎花粉症等の免疫アレルギー疾患を有する患者は、国民のおよそ30%にのぼると言われる。厚生労働省では、放置出来ない重要な問題となっているという認識のもと、病因及び病態の解明、治療法等の研究を進め、対策を行っている。

これらのアレルギーを改善・予防するためには、それぞれの症状にあわせた対処が必要だが、基本的には、自分がアレルギーをおこす食品を食べない、脂肪分を摂り過ぎない、ペットのフンや毛、ダニを退治し、ハウスダストを出さないことが挙げられる。専門医とよく相談することも大切だ。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。