A: 国連環境計画(UNEP)の主導により発足した「世界適応ネットワーク」(GAN)は、適応に関する経験や知見を共有する仕組みとして国際的な支持を得ている。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)などとの連携にも力を入れており、2014年12月に開催されたCOP20では、UNFCCCとGANとの共同プロジェクトとして、「リマ適応知見イニシアティブ」が承認され、アンデス地域でパイロットプロジェクトが行われた。
A: 「アジア太平洋適応ネットワーク」(APAN)は、「世界適応ネットワーク」(GAN)の下で形成された初の地域ネットワークだ。日本、スウェーデン、アジア開発銀行(ADB)の支援を受けて、2009年10月にタイのバンコクで設立された。アジア太平洋地域の国々が参加し、適応に関する情報の共有や、開発計画や投資への働きかけなどを行っている。また、フォーラムや準地域会合の開催、人材育成などを通じて各地における適応能力の強化を支援している。