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「酸性雨」 Q&A解説

読み:
さんせいう
英名:
Acid Rain
  • Q: 酸性雨を自分で計測するには?
    夏の自由研究などで、自分の住んでいる地域にも酸性雨が降っているかどうか調べてみたい。気軽にできる方法は?

    A: だれでも手軽に酸性雨かどうかを測定することができる「酸性雨測定キット」が市販されている。また、パックテスト、pH試験紙などを使っても簡単に測定できる。問題は雨水の集め方。容器はプラスチック製のコップや陶磁器性のコップをよく洗い、洗剤やすすぎ水を残さないようにティッシュペーパーなどで水滴を拭う。容器は、車の往来の激しい通りや工場の近くなどを避け、地上から1mぐらいの高さで、上空45度の範囲に何もない場所に設置する。大気中の酸性物質は、降りはじめの雨水に含まれていることが多いので、雨が降りそうになったら、容器を採取地点に出して、雨を集め、pHを測定するとよい。

  • Q: 中国の酸性雨を防ぐために、日本ができることは?
    中国をはじめとする東南アジアの酸性物質が風に乗って日本にも到達する。技術支援など、どんなサポートをしているのだろう。

    A: 中国ではエネルギーの75%を石炭に依存しており、石炭燃焼に伴う二酸化炭素、硫黄酸化物などの排出が問題になってきた。日本では1973年の石油ショックを機に確立した脱硫技術を中国に技術移転している。しかし、世界で最高レベルの環境装置・技術をそのまま移転しても、コスト的にも技術的にも中国の生産体制に対応したものにならないため、簡易型の環境技術を普及させることが求められている。
    中国では、家庭での暖房や調理に豆炭を使用している場合も多い。そこで、国立環境研究所をはじめ研究機関が中心になって、1980年代に日本で開発された、硫黄酸化物の発生を約80%も削減させるバイオブリケット(豆炭)の生産技術を中国に指導するなど、中国の酸性物質の削減に協力している。

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